DQ6 AI実装の総括

今回は特にこれといったこともなく感想的なものを書き散らします。一応話の対象はFC版4からPS版4くらいまで(FC版4,SFC版5,SFC版6,PS版7,PS版4)を想定しています。

【AI】 – ドラゴンクエスト大辞典を作ろうぜ!!第三版 Wiki*

なんてものも見つけたりして、DQ5にも学習機能があったなどということを最近知ったわけですが。

そもそもDQ6で学習機能が廃止になったのはDQ5の学習機能が

DQ4の学習判定がランダムだったのに対し、こちらは確実に学習し、そして3回学習すれば完璧になる。判定はグループごとに行われるので、【ようがんげんじん】のような1体3グループなら1ターンで完了する。しかも「めいれいさせろ」で行動していようと、主人公一人だろうとAIは学習していく。
一応、学習前はメタルスライム相手に呪文をぶっ放したりもするのだが、攻撃呪文耐性は1回目の学習で学ぶらしく、出会った最初の1ターン目にしか見ることはできない。 
結果、DQ4の頃と比べて格段に優秀になった。……というか、これなら最初から知っているようなものである。次作DQ6以降で学習型AIが廃止されたのも、そもそも学習する意義が薄いと判断されたのだろう。

といった「ユーザーに学習する過程を実感させにくい」実装だった反省によるものだったようです(実際自分もDQ5のAIが学習型であるというのは全く実感していませんでした)。とはいえこのような「促成学習」型になったのは1つ前のFC版DQ4のAIシステムへの世間の反応に対する制作側の妥協(命令させろの実装の影に隠れていますが)のようなものと推測されるわけで、この経緯があればDQ6では学習機能なんぞ面倒くさいからやめてしまえというのはわからんでもないと思います。かくしてDQ6のAIは頭が良すぎて通常戦闘はAボタン押しっぱでだいたいなんとかなる(MP切れにだけ注意しておけばいい)といったものになってしまい、当初の目的とは違う単なる通常戦闘の思考停止というものに落ち着いてしまったのは残念な結果だと思います。正直通常戦闘をオート化するならオートorマニュアルの2択でいいと思いますが、なまじっか一発目で作戦を導入してバリエーションを持たせてしまったために今更引っ込みがつかなくなっているという状態に陥っているのではと推測します。

AIとマニュアルの関係性としてはやはり

マニュアル>>AI

であるべきだと思うので(そうしないと誰も手間かけてマニュアルで指示しなくなる)、「適度にバカなくらい」がちょうどいいのだと思います。あとDQのAIはマニュアルとの切り替えが手間なのが問題ですね(メタル系が出てきた時にマニュアルで戦いたいなどの切り替えが面倒)。現状の作戦のような方向性のあるAI指示は完全にマニュアル操作ができないキャラクターのみ(+学習機能あり)、通常キャラクターはAIorマニュアルの単純な切り替えを手軽にできるようにするとかにしたらあんまり文句も言われないんじゃないかと。DQ6であったようなAI時に完全2回行動なんていうのもマニュアル操作のできないキャラ限定とか(モンスターはマニュアル不可とかでもいいかも)しれません。

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