SFC版DQ3考察

主に改造ゲームをプレイorプレイ動画を見て思ったことなどを書いていこうと思います。今回はオリジナルのゲームですが、改造するにはまずそのゲームをよく知らないと始まらないということで例外です。

いわずと知れたロトシリーズの3作目にしてSFCでの最後のドラクエ作品。基本エンジンはドラクエ6をベースに改良が加えられているものと思われます(実際内部構造はドラクエ6と共通する部分が多いようです)。グラフィックもドラクエ6に比べて洗練されていますし、未だにときどきやり返すことがある好きな作品ではあるのですが、各所で指摘されているようにリメイクされたことによる問題点もありました。私が特に問題視する点は以下の通りです(念のため断っておくと、下記のような問題があるからドラクエ3が嫌い、というわけではなく、ここを直したらもっとよくなるのに、という意味での指摘です)。

  • 盗賊が使えすぎる+魔法専門職の軽視傾向

新職業として盗賊が追加されましたが、レベルアップによりMPが上がる上に、強力な武器防具が装備可能、さらに敵からアイテムを盗めるという職業特性のおかげで最終職として選ぶ人は多かったでしょう(自分もそうです)。MPが上がる、というのは非常にポイントが高く、戦士やぶとうかよりMPが潤沢になります。商人、遊び人もそうですが、両方ともいまいち戦闘向きではないため、こちらはまあこんなもんでいいでしょう。あと、武器の充実に伴い、魔法使い、僧侶、賢者が盗賊やぶとうかという職業特性をもつ職の踏み台にしかなっていない傾向に拍車がかかりました。実際私がプレイしたときにも最終パーティは盗賊、戦士、ぶとうかでした。呪文が使える前衛職を作れるというのがドラクエ3の売りのひとつだったわけですが、これはやりすぎだなというのが感想です。

  • 複数対象攻撃武器の登場により、呪文の存在価値が低下した

ドラクエ6あたりから顕著になってきた「呪文の存在価値の低下」の波がドラクエ3にも押し寄せてきた、という感じですね。特にドラクエ6での呪文の空気っぷりはひどいものでした。回を重ねるごとに新しいギミックを追加しないといけないという中の人の苦労もわかりますが。最近出た作品では、メラガイアー、バギムーチョ、といった「なんだこりゃ」という新呪文もあるそうで、未プレイなので詳細は不明ですが、古くからのファンは涙したのでは。話を戻すと、序盤で入手可能なとげのムチをはじめとする前衛職も使える便利武器が増えたために呪文で役に立つのは補助系ばかりという有様。これでは後衛職が浮かばれないですよね。

  • すごろくの追加、追加アイテム売却により、武器防具を買うための努力の必要性が低下した

序盤にはがねのつるぎがノーコストで買えるというのはユーザーが「金を溜めるて自分で買う」という喜びを奪ってしまうことになったのでは、と思います。だからと言って取らずに進むのもアレなので、いつも取ってしまいますが。あと、おそらくFC版ではタネとかだった宝箱(アリアハンとかイシスで取れるもの)の中身が装飾品に変わっててこれがまた結構な値段で売れるんです。だもんで序盤から金には困らなくなってますね。SFC版が一部の人に嫌われるのはこのへんのぬるさもあるのではないかと思います。

  • バラモス単独撃破ボーナスがしょぼい

若干蛇足ですが、やっとこさバラモスを勇者一人で倒してもらえる武器が下の世界でも買えるバスタードソードとはあんまりな気がします。しかも王者の剣が割とすぐ入手できるために完全な空気扱い。自分はこの剣使ったことがありません。

  • ボスが少ない

上の世界はともかくとして、下の世界に入ってからラストまではボスらしいボスはいません。「バラモスなんてゾーマの手下のひとり」とか言う割にはバラモスクラスのボスっていませんよね(バラモスゾンビはバラモスが生きているときには存在してないから、他にはキングヒドラとバラモスブロスだけ?)。ドラクエ3まではイベントボスと言うコンセプトはあんまりなかったからかもしれないですが、ちょっと薄味すぎると思います。まあこれはSFC版の問題というわけではないですが。

とまあこのくらいでしょうか。他にも追加イベントのオルレラの泉(シアトルらへんにある泉で起きるイベント)の意味がよくわからんとかいろいろあるんですが、改造版では上記の点を重点的に変えていくことにします。すでにドラクエ3の改造版は何作品かリリースされていますが、先発の作品との差別化をむやみに意識するのではなく、いいと思った変更点(アイデア)は批判を恐れずにパクるつもりです。実際のコードは本当に困ったとき以外はパクりらないつもりですが。

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