DQ3 K.Mix 過去テドン低レベル攻略レポート(by puote氏)

はじめに

このレポートは通常プレイだけでなく色々な制限プレイにおいても無対策ではかなりの難所となる追加シナリオの過去テドンについて主に低レベルクリア向けにまとめたレポートである。長いので結果だけ知りたい場合は結論を読もう。なおバージョンは一人旅と同じ(1.8.7rc5)。理由は低レベルと同じ。

理論編

過去テドンでは勇者一人で

• ミニデーモン＋ベビーサタン×2
• コング＋ホロゴースト＋ごうけつぐま
• どくどくゾンビ×4＋スカイドラゴン
• トロル

の4回、仲間二人と

• リザードマン＋グリズリー＋ゾンビマスター
• オーガー＋ばくだんいわ＋キラーアーマー
• エビルマージ×2＋ケルベロス
• やつざきアニマル

の4回の合計8回戦わないといけない。そのため強制的に経験値が入り、オリジナルでできたレベル1ゆうしゃロトというのが不可能になっている。では勇者は最低レベルいくつでクリアできる(=性格えいゆうになれる)のだろうか？を検証していく。まずニフラムとふうじんのたてのバシルーラは経験値が貰えないという仕様を理解する。ニフラムが通るなら素直に覚えるかあやしいためあらかじめレベル6にして最初のミニデーモンを消すのが正解だが通らないのでここで必ず587経験値を獲得、レベル6になる。次にふうじんのたてを取ることでトロルとどくどくゾンビ×4＋スカイドラゴンはスキップできるため２回戦はコング＋ホロゴースト＋ごうけつぐまでニフラムの通るホロゴーストを消し他を倒す(872 合計すると1459、レベル8)のが１人時点での経験値の下限になる。

次に3人になったときの戦闘であるがK.Mixは経験値の傾斜配分があるため戦う順番で勇者のレベルが変わり最終経験値が動く可能性がある。調査したが10583が最低でレベルは13。これが勇者低レベル理論値である。しかし次のレベルまで結構かつかつであり飛ばし損ねはアウト、自動戦闘の二人がいるので飛ばす前に倒す確率の方が高くこの数字にすることはまず不可能である。さらに飛ばせてもやつざきアニマルの強さもあり通しでこの条件になるのはおそらく1%を割ってしまうだろう。しんどい。まったく飛ばさない場合は下を先に倒すと経験値が15000を割るので、ギリギリレベル14。これが現実的な勇者の最低レベルである。

実践編

さんざん理屈をこねこねしたが後は実際に戦って勝てるかである。勝てなければ無意味だ。言うまでもなくハード、低レベルでテドンを抜けたい！という状況になる「なるべく早くえいゆうになって種を節約した上で低レベルで灰ゾーマに挑戦できる能力を確保したい」「勇者禁止」などの特殊なレギュレーションを考慮して種は使わない。使うならスタミナを使うと勝率が結構上がる。ちからを使うとミニデーモン2発の確率が上がる。他はどうでもいい。低レベルはHPこそパワーなのでタフガイ→むっつりのレベル1男勇者かセクシー→そつがないレベル1女勇者を想定するべきだろう。最終目標が灰ゾーマチャレンジなら最終装備は男女同じなので男勇者の方がいいと思う。今回は低レベル攻略で爆誕したレベル1そつがない勇者がいるのでこのお方で検証する。やくそう、いのりのゆびわ、どくけしそうを用意。低レベル勇者をするならいのちのいしはここで切るつもりの方がいいだろう。メルキドのハイデーモンに関しては各自対策してほしい。いなずまのけん、やいばのよろい、はんにゃのめんを先に取る。つまりオーブがグリーン最後になるルートである。次にレベルを最終的に14オーバーしない程度に少し上げる。吟味はHP最優先。レベル4。

前半戦

やいばのよろい装備でミニデーモンを倒す。メラミされたら負け。通常攻撃2回でも高確率で負け。つめたいいきは効かない。3回殴れればほぼ確実、2回殴って1回やいばのよろいで返せば運次第で勝てる。後は防御やら回復してベビーサタンが逃げるのを待つ。勝率は微妙だったが最初なので失敗してもすぐやり直しが効く。ありがたい。

まほうのよろいをつけるとメラミを1回は耐えられるのと力が上がって乱数で2発撃破になる可能性があるので、レベル1の時より楽。

どちらでも勝ったらレベルが6に上がるのでHPMPの回復をする。次にはんにゃのめん、やいばのよろいを装備する。こんらんする。ここから移動中に回復はできない。なおニフラムを覚えなかったらレベル1からでも最終的に15を超えるのが確定するのでやり直し。これが地味に確率が悪くきつい。レベル1開始だと勝率が減り勝って覚えなかったときのストレスがマッハなので、素直に少しレベルを上げた方がいいと思う。

MPがもたない可能性もあるためやくそうといのりのゆびわを持つ。ここからミスは許されないし負けたら1回目からやり直し=失敗なので精神的にも苦しい。いなずまのけんを連発する。痛恨が出たら終わり。イオ系無効のホロゴーストだけになるのでニフラム。いのちのいしはここで無くなっても仕方ないと割りきる。レベル8。

飛ばす。ふうじんのたてをここでつかうヨロシというメッセージ性を強く感じるがふくろから出し忘れていたらおしまいだ。注意。

ニフラムで数の多いどくどくゾンビを先に消す。残ったら適当に飛ばす。保険としてどくけしそうを持ちたい。スカイドラゴンだけになったらどくけし、回復してMPを0にする。そして戦闘後武器を外す。こんらん対策である。3人になって後半戦。

後半戦

こんらんしている。あんまり強くない。しかしゾンビマスターが仲間よびをしてしまうと経験値が増えてしまう。勝ったらまほうのよろいに変えルドストがベホマラーする。レベル10。

こんらんしている。 ヒャダインが2回来たりするとHP次第では軽く死ねる。勝ったらルドストがベホマラーをする。やいばのよろいにチェンジ。レベル12。

こんらんしている。 ルカナンとか痛恨とかが来たりすると危ない。ちなみに検証のためかなりの回数戦ったがメガンテされたことは一度もない。 レベル13。

こんらんしている。連戦で回復の余地がないが痛恨を貰わなければ殴られても耐えきれるので、祈る。レベル14。

結論

過去テドン突破の最低レベルは理論値13、目標値14。これでクリアすれば棺桶勇者ロトの誕生である。勇者ルーナは一人や平均低レベルだけでなく自身の低レベルクリアも達成しここにえいゆうとなったのだった。終わってしまえば解呪してしてもいいのだがテドン後も勇者がはんにゃのめんを使う特殊攻略プランを予定している場合は、そのまま棺桶に送ろう。
例えばこの状態でも一応まおうのつかいには頑張ればソロで勝てなくもない。なお当然ではあるが低レベルえいゆうとグラコスのやりとの両立はできない。

余談

はんにゃのめんを使わないで種なしレベル1スタートでも一応突破を確認している。3人の時に防御できるので全体攻撃に強いというメリットがある。やつざきアニマル戦では防御、ちょっとやばくなったら自分にホイミが基本であった。ダメージ分散するので回復する余裕はないこともないが勝率そのものはおたけびと痛恨次第だったのでなんとも言えない。が、なにより二回戦が超ギリギリの勝負なのでおすすめしにくい。状況としてはミニデーモン後で大体最大HP57以上でホロゴーストが先手いなずまのけん二回の間に二回以上殴ってこないでコングがわしづかみをしてこないで痛恨を貰わなければ後はやくそうをつかいつつニフラムで勝てる。もちろんスタミナの種を使えばもっと分のいい勝負ができるだろう。

おまけ・過去テドンから見えるK.Mixでのオルテガの考察

過去テドンのオルテガの装備はグレートアックス、ドラゴンメイル、ドラゴンシールド、オルテガのかぶとである。SFC版ではオルテガが滞在した場所の宿屋（ノアニール、ムオル）の引き出しにはどっちにもかわのこしまきがあることからオルテガの体防具はリメイクに伴いパンツ一丁からかわのこしまきになったという説が存在した。おそらく同じ主人公の父親であるパパスを意識したスタッフの遊び心だろう。さすがにそれでバラモスを倒すのは厳しいと思ったのだろうか、ガチガチのさかまく対策装備。ドラゴンメイルはこの時点で入手できるならバラモス戦で絶対使う防具だ。いいチョイスである。またこの耐熱装備のおかげで炎耐性0（キングヒドラのもえさかるかえんで大ダメージだから弱点？）でも火山に落ちても灰にならずにすんだのかもしれない。

ではカコデーモンのトラブルがなくこのままオルテガ、ルドストの2人で戦った場合バラモスには勝てたのだろうか。能力と魔法から仮想戦闘させてみるとまず二人してマホトーンがない。よってオルテガが完全耐性だったとしてもルドストにメダパニが入ったら厳しい。食らわないまま戦闘したとしてもメラゾーマで大ダメージを受けるオルテガとさかまく炎で大ダメージを受けるルドストの組み合わせである。ザオラルもないのでやられたら復活不能ということを考えると防戦一方、自動回復に追いつかないままMP切れではらわたを　くらいつくされてしまうだろう。サイモンの能力はわからないが、もしいてくれればサマンオサの勇者ということなので回復魔法やマホトーンくらいはあったかもしれないしオリジナルより強いガイアのつるぎで頼もしい戦力だったに違いない。そう考えるとサマンオサにボストロールを送り込んで真っ先にサイモンを潰したバラモスはだいぶ頭がいい。

続けてかぶとは子に譲ったためないものとして、この装備で兜無しでキングヒドラとタイマン、オルテガゾンビが使うのでテドン時点ではなかったスカラもレベルアップで覚えている、と仮定してみると強炎耐性で十分に勝てる範囲に思える。しかしMP27ではさすがに無理。物理が痛すぎる。もしオルテガが泳いで魔の島に渡りパンツ一丁(=ドラゴンメイル、ドラゴンシールドの放棄)にならなければ道中MPも節約できただろうしキングヒドラでの敗北もなく次の宝箱のいのりのゆびわでMP回復して挑めばかつてオルテガのデータ上にあったらしい冷気完全耐性で自動回復のない闇ゾーマに勝てた可能性がある。(オルテガゾンビの耐性を見るとその設定は生きていそう)実に惜しい。