ver3.1 2010-10-17更新
このパッチは45氏作成の成長限界上昇パッチ(便宜上ver1と呼びます)をベースに拡張を行ったものです。
2009/5にリリースしたver2では完成したつもりになっていたのですが、とんでもない実装ミスをしていることに気が付いたため、2009/11に修正を行い、改めてver3としてリリースしなおしました。
前提として、ver1の特徴はそのまま引き継がれていると考えてください。
なお、ipsファイルはヘッダなしのみ対応しています。
以下 ver1のreadmeのコピー
SFC版DQ3の主人公たちの能力値(力、素早さ、体力、賢さ、運のよさ)の最大値を
500までにしたパッチです。セーブデータを引き継ぐと能力値が256増えていることがあります。
能力値の成長制限(Lv*2 + そのLvでの能力平均値)は解除されています。
最大HPおよび最大MPも体力と賢さの値に従って999まで増えます。
詳しいことはバイナリファイルを比較して調べてください。
このパッチをどうしようと自由です。
・職業ごとにステータス最大値が設定可能。最大HPMPも対象。
・86氏作成の拡張パッチで追加されている追加職業にも対応。
・ステータス最大値は構造体形式になっているのでBNE2でも編集可能。
・職業ごとのステータス最大値とは別に「システム最大値」が設定できる。
「システム最大値」とはシステム上の最大値のこと(MAX511まで設定可能)。
例えば、素早さ最大値が255の職業で、システム最大値が511の場合、
ほしふるうでわを装備するとステータス画面上の値は510(255*2)になる。
・転職時には現ステータスを単純に1/2するだけにする。これにより、
転職前のステータスの1/2が転職後のステータス最大値を上回っていても
転職後のステータス最大値でクリップされなくなる。
例) 力 速 体力 賢さ 運 HP MP
戦士 350 220 400 200 200 999 349
魔法使い180 300 180 400 200 359 799
このように職業最大値を設定した場合に、全ステータスがMAXの戦士が魔法使いに
転職すると、転職後のステータスは
力 速 体力 賢さ 運 HP MP
175 110 200 100 100 499 174
となるようにした。これにより、(設定によっては)限界まで育てて転職すると普通に育てた
キャラクターよりもオーバースペックなキャラクターを作成できるようにした。
この例では、体力、HPがオーバースペックになるが、これらのステータスは
レベルアップ、種投与、すごろくによるステータスアップの機会において一切成長しない。
すごろくによるステータス減少は起きるが、現職業の最大値以下になるまで
2度と上昇しない。
・デバッグメニュー「フラグショップ」中の「やけくそにつよい」を変更した。
「やけくそにつよい」はパーティーメンバーのすべてのステータスを最大値に変更する
(Lvはそのまま)ものだが、このメニューを選択すると「ステータスを現職業の最大値」
に強制設定するようにした。メニュー選択前のステータスが現職業の最大値を
超えていた場合も変更される。
ver3.1での変更点は以下のとおりです。
・最大MPが成長限界以上になっている場合にレベルアップ時に「最大MPが+64xxxあがった!」と表示される問題を修正した。表示だけの問題。
・素早さの種使用時に素早さが255以上だと「○○ポイント 上がった!」の表示がされない問題を修正した。
・運のよさに依存する場合の計算式を変更し、運のよさが256以上の場合は成功率*32*((320-256)/320)*((320-Luck+256)/320)が閾値となるようにした。256未満の場合はオリジナル通り成功率*32*((320-Luck)/320)となる。
(既存のプログラムを変更している部分は含めていません)。
このアドレスを使用している他のパッチとはバッティングして
しまうので注意してください。(アドレスはROM上のアドレスです)
・$02E480-02E4D9 プログラム
・$04F820-04F951 プログラム(うち$04F820-04F937はver1で使用していた領域)
・$04FEE1-04FF96 プログラム
・$05F800-05FA23 プログラム
・$05FCF0-05FDA5 プログラム
・$05FE00-05FE68 プログラム
・$05FE80-05FEFD プログラム
・$05FF45-05FFFF データ+アドレス
・$07C87A-07CB3C プログラム
・$09E4AD-09E538 プログラム
・$09E57A-09E58A プログラム
職業別ステータス最大値: $05FF45-$5FFDD(9Byte*17rec)
0 bit0-7 力最大値(下位8ビット)
1 bit0 力最大値(上位1ビット)
bit1-7 素早さ最大値(下位7ビット)
2 bit0-1 素早さ最大値(上位2ビット)
bit2-7 体力最大値(下位6ビット)
3 bit0-2 体力最大値(上位3ビット)
bit3-7 賢さ最大値(下位5ビット)
4 bit0-3 賢さ最大値(上位4ビット)
bit4-7 運のよさ最大値(下位4ビット)
5 bit0-4 運のよさ最大値(上位5ビット)
bit5-7 最大HP最大値(下位3ビット)
6 bit0-6 最大HP最大値(上位7ビット)
bit7 未使用
7 bit0-7 最大MP最大値(上位8ビット)
8 bit0-1 最大MP最大値(上位2ビット)
bit2-7 未使用
この構造体は17レコードを持ちます。
00 戦士
01 ぶとうか
02 魔法使い
03 僧侶
04 商人
05 遊び人
06 盗賊
07 賢者
08 勇者
09 追加職業1
0A 追加職業2
0B 追加職業3
0C 追加職業4
0D 追加職業5
0E 追加職業6
0F 追加職業7
10 システム最大値
システム最大値もレコードの1つとして存在しているのでこの構造体上で変更できます。
本パッチ適用後のROMに対応したSFCGENEditor用の設定ファイル群を含めておきます。SettingsDQ3Exparam4MBはオリジナルのROMに適用した場合、SettingsDQ3Exparam6MBはDQ3 Extended 1.43に本パッチを適用した場合に使用してください。
(Settings*のファイルをそのままSFCGENEditor.exeのあるフォルダに上書きコピーして下さい)
SFCGENEditorのツリービューの「職業」の下に「職業別ステータス最大値」を追加してありますので、変更はここで行ってください。
- 本パッチを使用して発生したいかなる損害についても一切責任を負いません。またROMの入手方法についての質問も一切お答えできませんのでご了承ください。
- 各「システム最大値」は必ず全ての「職業最大値」以上にしてください。つまり
システム最大値>=職業最大値
ということです。プログラムは設定が上記の条件を守っていることを前提にかかれていますので、これが守られなかった場合の動作がどうなるかわかりません。
- 既存のセーブデータを引き継いでいる場合、転職後のステータスが期待通りに前職の1/2とならないケースがあると思われます。0からプレイした場合は問題ないと思われますが、あまりに問題になる場合は対処をするつもりです。
- 成長限界が上昇することによって起きる弊害(運のよさが320以上になると確率系呪文に確実にかかるなど)についてはピオリムによる素早さ上昇部分、運のよさともに変更しています。それ以外は適宜変更してください。
- プログラム部分に関してどういう変更をしているかについては
http://d.hatena.ne.jp/dq_492/searchdiary?word=%2a%5b%c0%ae%c4%b9%b8%c2%b3%a6%be%e5%be%ba%a5%d1%a5%c3%a5%c1%5d
あたりでグダグダと書いているのでそちらを参照してください。 - 「能力値の成長制限(Lv*2 + そのLvでの能力平均値)は解除されています」により、転職直後もレベルアップ時に通常時と同じくステータス(力・素早さ・体力・賢さ・運の良さ)が上昇してしまう、という問題が発生します。これを解決するには、
043EDF 80
を
043EDF B0
に戻してください。ただし、この制限を復活させることにより、再びステータスが255以上は成長しなくなると思われます。これを解消するには、職業($4179E-)の成長段階値(311バイト目-)の調整を行って理論値が255以上になるようにする必要があるはずです(未確認)。
- ver1同様改変は自由です。局所的な変更であるため、通しでのテストプレイをしていません。問題点があれば指摘お願いします
- 2010-10-17 注意点に「能力値の成長制限(Lv*2 + そのLvでの能力平均値)は解除されています」を再び制限をかける方法について追記
- 2010-09-26 readme中の文言のみを修正
- 2010-01-20 3.1 リリース
- 2009-11-15 3.0 リリース
- 2009-05-12 2.0 リリース